【保存版】うつ病の診断基準を分かりやすく解説!セルフチェック方法も紹介

うつ病による落ち込んだ気分で外を見る女性の後ろ姿

「最近、気分が落ち込む日が多くて…」「何をするにも億劫で、以前の自分とは違う気がする…」そんな風に感じていませんか?もしかしたら、それはうつ病のサインかもしれません。

うつ病は、決して特別な病気ではありません。日本では、15人に1人が一生のうちに一度はうつ病を経験すると言われています。早期発見・早期治療が重要ですので、まずはうつ病の診断基準について正しく理解しましょう。この記事では、うつ病の診断基準を分かりやすく解説し、セルフチェックの方法もご紹介します。

うつ病とは?心の風邪とは違う重要な病気

気分が落ち込み、机に突っ伏す女性

うつ病は、気分の落ち込みや意欲の低下などが続く、れっきとした精神疾患です

 「心の風邪」と軽く考えられがちですが、脳の機能に影響を与える病気であり、適切な治療が必要です。放置すると、日常生活や仕事に支障をきたすだけでなく、重症化してしまう可能性もあります。

 例えば、仕事でミスが増えたり、集中力が低下したり、人間関係がうまくいかなくなったりするなど、様々な影響が現れます。

うつ病は決して甘えではありません。早期に専門家に相談し、適切な治療を受けることが大切です

うつ病の診断基準:DSM-5とICD-10を分かりやすく解説

うつ病の診断基準、DSM-5とICD-10

うつ病の診断には、主にDSM-5(精神障害の診断と統計マニュアル第5版)とICD-10(国際疾病分類第10版)という2つの診断基準が用いられます。

 DSM-5はアメリカ精神医学会が作成したもので、主に研究や臨床現場で使われています。一方、ICD-10は世界保健機関(WHO)が作成したもので、統計や疫学調査、医療行政など幅広い分野で使われています。どちらも、うつ病の診断に重要な役割を果たしています。

 DSM-5では9つの症状のうち5つ以上を2週間以上経験している場合にうつ病と診断される可能性がありますが、ICD-10では少し異なる基準が用いられています。

DSM-5とICD-10はそれぞれ異なる特徴を持つ診断基準ですが、どちらも専門家がうつ病を診断する上で重要なツールとなっています。

補足:DSM-5とICD-10の違い

DSM-5とICD-10は、どちらも精神疾患の診断基準ですが、いくつかの違いがあります。

  • 作成元: DSM-5はアメリカ精神医学会、ICD-10は世界保健機関(WHO)
  • 主な用途: DSM-5は研究や臨床現場、ICD-10は統計や疫学調査、医療行政など
  • 診断基準: 細かい診断基準や用語に違いがあります。

うつ病の主な症状:9つのチェックポイント

DSM-5で定義されているうつ病の主な症状は、以下の9つです。

 これらの症状は、うつ病を診断する上で重要な指標となります。複数の症状が重なっている場合は、うつ病の可能性が高いため、専門家への相談をおすすめします。

食欲不振の女性
  1. 抑うつ気分:ほとんど一日中、気分が沈んでいる
  2. 興味・喜びの喪失:ほとんどの活動に興味や喜びを感じられない
  3. 体重変化/食欲変化:意図せず体重が減ったり、食欲が増したり減ったりする
  4. 不眠/過眠:眠れない、または逆に寝すぎる
  5. 精神運動焦燥/制止:そわそわしたり、逆に動作が遅くなったりする
  6. 疲労感/気力の減退:疲れやすく、何をするにも気力が湧かない
  7. 無価値観/罪責感:自分には価値がないと感じたり、過剰な罪悪感に苛まれたりする
  8. 集中力低下/決断困難:集中力が低下し、物事を決めるのが難しくなる
  9. 死についての思考/自殺企図:死にたいと考えたり、自殺を計画したりする

DSM-5とICD-10は、どちらも精神疾患の診断基準ですが、いくつかの違いがあります。

これらの症状に心当たりがある場合は、早めに専門機関に相談することが重要です

自然治癒力を高めることで
心のトラブルを整えます。

うつ病は、早期発見・早期治療が重要な鍵となります。がもん整骨院にぜひご相談ください。オンラインでのご相談も受け付けております。お気軽にお声がけください。

セルフチェック:まずは自分の状態を知ろう – PHQ-9を活用しよう

うつ病のセルフチェックをしている手のアップ

PHQ-9(Patient Health Questionnaire-9)は、うつ病のスクリーニングに広く用いられるセルフチェックツールです。

 9つの質問に答えるだけで、簡単にうつ病の重症度を評価することができます。

 以下の質問について、過去2週間にどの程度、症状があったかを考えてください。

  1. 興味や喜びの喪失はありましたか?
  2. 気分の落ち込みはありましたか?
  3. 睡眠障害(不眠または過眠)はありましたか?
  4. 疲労感または気力の減退はありましたか?
  5. 食欲の変化または体重の変化はありましたか?
  6. 自分自身を責める、あるいは無価値だと感じることはありましたか?
  7. 集中力の低下、または物事を決めるのが難しいと感じましたか?
  8. 動作や話し方が遅くなる、または逆に落ち着きがないと感じましたか?
  9. 死についての考え、または自殺願望はありましたか?

点数が高いほど、うつ病の重症度が高い可能性があります。この結果はあくまでも目安であり、診断を確定するものではありません。心配な場合は、専門家への相談をおすすめします。

うつ病かもしれないと思ったら:専門家への相談を

うつ病の患者を診察する笑顔の男性医師

うつ病は、早期発見・早期治療によって回復の可能性が高い病気です。

 ひとりで悩まず、専門家の力を借りることで、適切な治療を受け、より早く回復に向かうことができます。

 精神科や心療内科を受診し、医師に相談してみましょう。薬物療法や精神療法など、様々な治療法があります。

うつ病は決して恥ずかしい病気ではありません。勇気を出して専門家に相談することで、明るい未来を切り開くことができます。

うつ病は、現代社会において多くの人が抱える可能性のある病気です。この記事でご紹介した診断基準やセルフチェックを参考に、ご自身の状態を把握し、必要であれば専門家への相談を検討してみてください。早期発見・早期治療によって、うつ病は克服できる病気です。一人で悩まず、まずは一歩踏み出してみましょう。

もし、ご自身や周りの方がうつ病かもしれないと感じたら、がもん整骨院へ、お気軽にお問い合わせください。

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心のトラブルを整えます。

うつ病は、早期発見・早期治療が重要な鍵となります。がもん整骨院にぜひご相談ください。オンラインでのご相談も受け付けております。お気軽にお声がけください。

この記事が、うつ病に対する理解を深め、適切な対応に繋がることを願っています。