【うつ病と双極性障害】違い・症状・治療法を解説!

うつ病と双極性障害の2人

「最近気分が落ち込む…もしかしてうつ病?」「気分の浮き沈みが激しい…双極性障害かも?」と不安を抱えていませんか? うつ病と双極性障害は、どちらも心の病気ですが、症状や治療法が異なります。

この記事では、うつ病と双極性障害の違い、それぞれの症状、治療法、そして日常生活で気を付けることなどを分かりやすく解説します。正しい知識を身につけることで、早期発見・早期治療に繋げることができます。

うつ病と双極性障害:一体何が違うの?

笑顔のないうつ病患者と笑顔の双極性障害

うつ病と双極性障害は、どちらも気分障害の一種ですが、気分の変動パターンが大きく異なります。

 うつ病は、気分が落ち込んだ状態が長く続くのに対し、双極性障害は、気分の高揚(躁状態)と落ち込み(うつ状態)を繰り返すのが特徴です。

 症状の違い

  • うつ病:うつ状態のみが現れる
  • 双極性障害:うつ状態と躁状態(または軽躁状態)を繰り返す

発症頻度

  • うつ病:比較的一般的で、誰でもなりうる
  • 双極性障害:約100人に1人と、うつ病よりも稀

診断

  • うつ病:2週間以上気分が落ち込む等の症状が続く
  • 双極性障害:躁状態または軽躁状態の経験があることが診断の鍵

治療アプローチ

  • うつ病:抗うつ薬や認知行動療法などが主な治療法
  • 双極性障害:気分安定薬が中心的な治療薬となり、長期的な予防療法が必要

経過

  • うつ病:適切な治療で回復が可能
  • 双極性障害:再発のリスクが高く、生涯にわたる予防療法が必要になることが多い

うつ病は一方向の気分の落ち込み双極性障害は双方向の気分の変動と言えるでしょう。

うつ病:具体的な症状と治療法を知ろう

待合室でうつ病の症状を問診する看護師

うつ病と双極性障害の治療法には、いくつかの重要な違いがあります:

薬物療法

うつ病

  • 主に抗うつ薬(SSRIやSNRIなど)が使用されます。
  • 抗うつ薬は効果が現れるまで2〜4週間かかることがあります。

双極性障害

  • 気分安定薬が中心的な治療薬となります。
  • 抗うつ薬の単独使用は躁転のリスクがあるため、慎重に使用されます。

非薬物療法

うつ病

  • 認知行動療法などの精神療法が効果的です。
  • 軽度の場合は、支援と精神療法のみで治療することもあります。

双極性障害

  • 精神療法に加えて、生活リズムの調整や再発予防のための心理教育が重要です。

治療期間と方針

うつ病

  • 症状が改善しても、再発予防のため約1年は薬物療法を継続することが推奨されます。

双極性障害

  • 長期的な予防療法が必要で、生涯にわたる治療が必要になることが多いです。

両疾患とも、個々の患者の症状や状況に応じて、適切な治療法が選択されます。症状の長期化を防ぎ、回復を早めるためにも、早期発見・早期治療は非常に重要です。自分や周囲の人の様子に変化を感じたら、躊躇せずに医療機関に相談することをおすすめします。

自然治癒力を高めることで
心のトラブルを整えます。

うつ病は、早期発見・早期治療が重要な鍵となります。がもん整骨院にぜひご相談ください。オンラインでのご相談も受け付けております。お気軽にお声がけください。

双極性障害:躁状態とうつ状態を繰り返す

躁状態とうつ状態を繰り返す女性

双極性障害は、躁状態とうつ状態を繰り返す病気です。それぞれの状態によって、全く異なる症状が現れます。

 躁状態では、気分が高揚し、活動的になりますが、同時に衝動的な行動や判断ミスが増えるリスクがあります。一方、うつ状態では、うつ病と同様の症状が現れます。

 躁状態では、睡眠時間が短くても活動的で、おしゃべりが増え、アイデアが次々に浮かびます。しかし、同時に怒りっぽくなり、浪費したり、危険な行動をとってしまうこともあります。

躁状態とうつ状態の両方を理解し、適切な治療を受けることが重要です。

セルフチェックで心の状態を確認しよう

うつ病のセルフチェック表が置かれたテーブル

以下のチェックで、うつ病や双極性障害の可能性をチェックしてみましょう。

 あくまで簡易的なチェックであり、自己診断はできませんが、自身の心の状態を客観的に見つめ直す早期発見のきっかけになります。

双極性障害のうつ状態の特徴

  • 急激な気分の変化
  • うつ病よりも強いうつ症状を感じることがある

症状の経過

  • うつ病:うつ状態のみが現れる
  • 双極性障害:うつ状態と躁状態(または軽躁状態)を繰り返す

注意点

  • 双極性障害II型は、基本的にうつ状態が主で、たまに軽躁状態が現れるため、うつ病と誤解されやすい
  • 自分では躁(軽躁)状態を単に調子が良いと思い、重要視しないことがある

このセルフチェックはあくまで参考程度のものです。正確な診断には専門医による詳細な評価が不可欠です。うつ病と診断された人の10人に1〜2人は、最終的に双極性障害と診断が変わることがあります。

些細なことでも、日頃の様子や変化を医師に伝えることが重要です。自己診断せずに、専門医の診断を受けることをお勧めします。

日常生活で気を付けること:ストレスと上手に向き合おう

ストレスを発散しようと海を見に来た女性

うつ病や双極性障害の再発予防には、ストレスをうまく管理することが重要です。

 過度なストレスは、心のバランスを崩し、症状の悪化に繋がることがあります。

 規則正しい生活を心がけ、十分な睡眠をとり、バランスの取れた食事を摂るようにしましょう。適度な運動も効果的です。

自分なりのストレス解消法を見つけ、心身のリフレッシュを心がけましょう。

まとめ:専門家への相談で一歩を踏み出そう

うつ病について専門家に相談する女性

うつ病と双極性障害は、それぞれ異なる病気ですが、早期発見・早期治療が重要です。この記事で紹介した内容を参考に、自身の心の状態と向き合ってみましょう。

もし、うつ病や双極性障害の可能性を感じたら、一人で悩まず、専門家へ相談することをお勧めします。 精神科医やカウンセラーは、あなたの話を丁寧に聞き、適切なアドバイスや治療を提供してくれます。

心の健康は、身体の健康と同じくらい大切です。 勇気を出して、一歩を踏み出してみましょう。

自然治癒力を高めることで
心のトラブルを整えます。

うつ病は、早期発見・早期治療が重要な鍵となります。がもん整骨院にぜひご相談ください。オンラインでのご相談も受け付けております。お気軽にお声がけください。